いよいよ投資分析を勉強していきたいと思います。
最初に、投資分析をする上で重要な
キャッシュフローツリーについてご紹介いたします。
今回は、区分ワンルームの場合のキャッシュフローツリーを
見ていきます。
このキャッシュフローツリーに数字を当てはめて、
その結果を元に投資分析を行っていきます。
まずは、キャッシュフローツリーの見方です。
総潜在収入(GPI=グロスポテンシャルインカム)
は、空室を考えない満室だった場合の年間の収入です。
空室率は、東京の一等地だと3%程度、
東京23区で5%程度、横浜で5~7%程度。
地域によって空室率は変わってきます。
一般の不動産会社では、
この空室率を計算に入れていない
業者が多いと思います。
滞納額は、賃料の滞納ですね。
通常は滞納がない前提の為、
滞納が無ければ特にいれなくても大丈夫です。
実効総収入(EGI=エフェクテッドグロスインカム)は、
GPI-空室率-滞納額となり、
実際の収入=物件の本来の収入の最大値です。
運営費(OPEX=オペレーションエクスペンシブ)は、
管理費、修繕積立費、固都税、現状回復費用、募集費等
運営に掛かる費用です。
ネット収入(NOI=ネットオペレーションインカム)は、
EGI-運営費となり、ネット収入=手残りキャッシュフローです。
これは物件の本当に稼ぐ力になりますので、
重要な数字のひとつです。
ローン返済額(ADS=アニュアルデッドサービス)は、
銀行のローン返済額です。
税引き前キャッシュフロー
(BTCF=ビフォアタックスキャッシュフロー)は、
NOI-ADSとなり、税引き前の実質の収入となります。
実際は、ここから税金を引かれて最終の手残りとなります。
以上の数字を正確に埋めて、
投資分析に向けての準備完了となります。
次回は実際の数字を使って、FCR、CCRなどの
実際の投資分析の指標をご紹介していきます。
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