それでは、不動産投資の醍醐味ともいえる
レバレッジ判定について今回はお話ししたいと思います。
前回にも登場したキャッシュフローツリーと
設定条件の確認から始めましょう。
物件価格1200万・家賃10万円・表面利回り10%の物件
空室損 5% 運営費 25%
購入諸経費100万(登記費用、不動産取得税、銀行手数料、火災保険など)
ローン借り入れ1080万 期間25年 金利3%
自己資金220万
条件が確認できましたら、レバレッジ判定に必要な指標について
お話ししていきます。
前回も出てきましたが、
効率性を見る指標FCR(総収益率)、CCR(自己資金利回り)
は引き続き使用いたします。
今回登場するのは、K%(ローンコンスタント)です。
これは、K%=年間返済額(ADS)÷ローン残高
で求められますが、いわゆる銀行がこの不動産投資へ
投資した際の利回りとなります。
以前にもお話ししましたが、不動産投資は、銀行との
共同事業的な性質があり、銀行の儲けを表す指標が
K%となります。
レバレッジ判定は、
FCR>K%かつCCR>K%の場合
+(プラス)判定 レバレッジが効いている
FCR<K%かつCCR<K%の場合
-(マイナス)判定 レバレッジが効いていない
という判断になります。
上記のキャッシュフローツリーで当てはめてみると
K%=5.69% FCR=6.46% CCR=10.25%となり、
レバレッジ判定 +
となります。
レバレッジが+であれが、
融資を受けて不動産投資をすると
投資効率は良いということになりますが、
レバレッジを効かせすぎるとリスクがアップします。
又、全体のポートフォリオからレバレッジ判定 - でも
投資価値のある物件なら投資を進める場合もあります。
レバレッジについては、あくまで投資効率を見るための
指標であるということを理解する必要がありますが、
せっかく投資するなら投資効率が良い方が良いですよね。
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